俺様ヤンキーにこの愛を捧ぐ

杏にとって、雷はずっと、大事な友人だ。

龍は杏にとって、かけがえのない存在だ。

そんな2人を失うなんて、考えられない。

だが、今、目の前にあるこの雑誌を見せられて、自分は2人を追い込む疫病神なのではないかと思えてならない。

…好きで耳が聞こえなくなったわけじゃない。

軽い気持ちで、龍と付き合っているわけじゃない。

雷とだって、良き友人として、高校の時も、そして今も付き合っている。

自分は決して悲劇のヒロインじゃない。

普通の人と少し違うだけで、他は何も変わりはない。

それなのに、こんなに好き勝手に書かれて、世間の人達に、一体何を思われるんだろうか?

自分はいい。

耳が聞こえない事で、好奇の目に晒されるのは慣れた。いい気持ちはしないが、慣れなければやっていられない。

だが、耳が聞こえないからこそ、沢山の人達が自分を助けてくれる。友人だって増えた。