俺様ヤンキーにこの愛を捧ぐ

「…雷、もう杏に会うな」

そう言い捨てると、龍は杏の手を掴み車に乗せた。

そんな2人を追いかける事もなく、雷は黙って居なくなってもしばらく見つめていた。

…車内では、何の会話もないまま、杏の店に帰る。駐車場には、龍の車があって、それに乗り換えると、自宅まで帰った。

…お店は、綾子がしっかり戸締りして帰ってくれてる。

…龍はずっと何も話さない。

杏はどうしたらいいかわからない。

部屋の中に入り、リビングのソファーに杏を座らせると、龍は大きな溜息をついた。

杏はそっと、龍の手を握りしめた。

龍を見つめると、困ってるような、怒ってるような、辛いような、複雑な顔で、杏を見た。

そして、片手で杏の頬に触れると、ようやく口を開いた。