あのサラダ自体おいしくないじゃん。


なんでキャベツとみかんをあえてサラダにするわけ?


キャベツはキャベツ。


みかんはみかんで食べようよ。


あのサラダでさえ好きじゃないのに、なんで更にそれを飲み物にしなきゃいけないんだ。


意味がわからない。


作ったヤツも理解出来ないけど、これを美味しそうに飲む健も意味がわからない。


コイツのことは一生理解出来ないだろうな。


だから



「ね、秋葉?

オレ秋葉のこと好きだよ」



そんなこと言われたって理解なんて出来ないよ。



「……は?」


「秋葉が一生懸命勉強してるのはわかるよ?

だけどさ!

たまにはこうやってリフレッシュしたほうがいいよ!

それにさ?

春姉ちゃんの行った学校って秋葉でも難しいんでしょ??

だったらさぁ、そこ止めてオレと一緒の高校行けばいいじゃん♪

そしたら秋葉ともう幼稚園からずっと一緒――…」



気づけば私は健に向かってカバンを投げつけていた。


なにを、言ってるの?