結局。
「っあ゛ーっ!
なんで秋葉あんなに強いんだよーっ」
あのあと更に3回勝負した訳だけど、最終的に5勝0敗。
私の勝ち。
健から言わせれば0勝5敗ね。
「じゃぁジュース5本だね?」
「えっ! 冗談だよね?」
「まさか」
焦って聞き返す健に私は容赦なしの満面の笑み。
きっと今の私にはニッコリっていう効果音が合ってると思う。
「ぅ゛~ 何飲みたい?」
渋々自販機の前まで来て健が聞いてくる。
「ミルクティー、温かいのね?」
「ほわぁーい」
泣く泣く財布からお金を出す健。
お金をもってコイン投入口のところで止めて私を見る。
そんな目で見ても私はいらないなんて言わない。
ニッコリ笑顔で返す。