「みなみ、5限の数学のノート見せて!私今日当たるの忘れててさ」
昼休み、私のところに来た葉月(はづき)の第1声がそれだった。
「いいよ、はい」
私はブルーの表紙の数学のノートを、葉月に手渡す。
「ありがとう!いまから必死に写すわ」
「葉月はいつもみなみに頼りきりだね」
弁当を持って前の席から移動してきた美姫(みき)が、私の隣の席に座る。
「みなみは真面目だから、本当に頼りになるわ」
ノートを受け取った葉月は、私の前の席で自分のノートに写し始める。
私はそんな葉月を横目に見ながら、自分のお弁当の蓋を開ける。
「今日もみなみの弁当、美味しそうよね」
美姫は自分のお弁当を食べながら、私のお弁当を見つめている。
「それを自分で作ってるっていうのが、またびっくりよね」
「そんなことないよ。普通だよ?」
「いい奥さんになるわ」
美姫は自分の箸で私の卵焼きをひょいっと取り、口に運ぶ。
「ん、美味しい」
美姫は口をもぐもぐさせながら言う。
「ありがとう」
未だにそう言われるのは、嬉しいけど照れるなあ。
昼休み、私のところに来た葉月(はづき)の第1声がそれだった。
「いいよ、はい」
私はブルーの表紙の数学のノートを、葉月に手渡す。
「ありがとう!いまから必死に写すわ」
「葉月はいつもみなみに頼りきりだね」
弁当を持って前の席から移動してきた美姫(みき)が、私の隣の席に座る。
「みなみは真面目だから、本当に頼りになるわ」
ノートを受け取った葉月は、私の前の席で自分のノートに写し始める。
私はそんな葉月を横目に見ながら、自分のお弁当の蓋を開ける。
「今日もみなみの弁当、美味しそうよね」
美姫は自分のお弁当を食べながら、私のお弁当を見つめている。
「それを自分で作ってるっていうのが、またびっくりよね」
「そんなことないよ。普通だよ?」
「いい奥さんになるわ」
美姫は自分の箸で私の卵焼きをひょいっと取り、口に運ぶ。
「ん、美味しい」
美姫は口をもぐもぐさせながら言う。
「ありがとう」
未だにそう言われるのは、嬉しいけど照れるなあ。