「お、帰ってきた」
教室に戻ると、美姫が私の机に座って待っていた。
「10分くらい前まで葉月も待ってたんだけどさ、バイトがあるらしくて先帰っちゃったよ。で、告白できた?」
楽しそうに言いながら、美姫は私に向かって歩いてくる。
私は扉の近くから動けなかった。
「…みなみ?どうかしたの」
なんて説明したら良いんだろう。
頭の中が整理できていなくて、何も言葉が出てこない。
哀しい。
そしてつらい。
大粒の涙が、私の頬を伝ってこぼれおちていく。
「どうしたの?…フラれちゃった?」
フラれたとか、上手くいったとかじゃない。
告白すらできずに、私の恋は終わってしまった。
「ずっと…先生のために、髪を伸ばしてたの…」
言葉が途切れ途切れになりながら、私は話続けた。
「はじめて人を好きになったの…。なのにこんなふうに終わりたくなかったよ……」
私はその場に座り込んだ。
涙がとめどなく頬を流れては、膝に落ちる。
美姫はしばらく何も言わずに、私を抱き締めてくれた。
教室に戻ると、美姫が私の机に座って待っていた。
「10分くらい前まで葉月も待ってたんだけどさ、バイトがあるらしくて先帰っちゃったよ。で、告白できた?」
楽しそうに言いながら、美姫は私に向かって歩いてくる。
私は扉の近くから動けなかった。
「…みなみ?どうかしたの」
なんて説明したら良いんだろう。
頭の中が整理できていなくて、何も言葉が出てこない。
哀しい。
そしてつらい。
大粒の涙が、私の頬を伝ってこぼれおちていく。
「どうしたの?…フラれちゃった?」
フラれたとか、上手くいったとかじゃない。
告白すらできずに、私の恋は終わってしまった。
「ずっと…先生のために、髪を伸ばしてたの…」
言葉が途切れ途切れになりながら、私は話続けた。
「はじめて人を好きになったの…。なのにこんなふうに終わりたくなかったよ……」
私はその場に座り込んだ。
涙がとめどなく頬を流れては、膝に落ちる。
美姫はしばらく何も言わずに、私を抱き締めてくれた。



