授業が終わり大きな欠伸をする。


「レイ 帰るぞ」


のそのそと帰る準備を始めた私を廊下から
呼ぶ声がした。


「はーい 今行く」


机の中に忘れ物がないかと確認しながら大
声で返事をして、カバンの口を閉める。


「また明日」


隣の席の彼が言ったので、私も素っ気なく

「また明日」


そう返す。