怪盗少女の行く先は

そして宝石を盗む決行の日。


白いカッターシャツに伸縮素材の動きやすい黒スーツ。深めの中折れ帽をかぶり、目元を隠す。


初めて仕事に行った時こそ緊張したが、今はもう慣れてしまって緊張のカケラもなくなってしまった。


「行くぞ」

そう言ってハルトが私を見たので

「わかってる……」


ケガしないでね


ボソッと呟いたその言葉は届いたかはわからないが、2人は建物に向かって駆け出した。