神様っているのかも。



そう思って、思わずお祈りをするように両手を組んで幸せに浸っていたのだが、鈴菜の次の言葉がその幸せな気持ちをあっさりとぶち壊す。


「中畑先輩も同じだから、私も目の保養になるわ」


 仁先輩と中畑先輩はクラスまで同じという仲良しっぷり。つまり、自ずと仁先輩に中畑先輩も付いてくるみたいなもの。


きっと、中畑先輩は絶対に私を仁先輩に近付けない様にするんだろう。仁先輩を守る為に鬱陶しい程全力だから。


 そんな未来が見えてしまったから、

「そこは心底どうでもいい」

と、ため息混じりにそう言葉を吐き捨てた。



ほんと、私としては中畑先輩が居なかったら最高なのに。





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 放課後になると体育委員が教壇に立ち、朝に鈴菜から聞いた体育祭のチームについての説明がされた。


この学校の体育祭はチームダンスがメインとなる。縦割りで決まったチームで自分達で考えたダンスを披露するわけだ。


そう聞くと大変そうに思うが、基本振り付けを考えたりするのは3年がすると決まっているので、1年の私達は3年の先輩にダンスの振り付けを教えてもらって踊るという程度。