「産む覚悟ができたのは、練がいたから」
はるかは思わず練を見る。
「え、何?」
練は状況が読めないというふうに聞き返す。
「成海のお腹の中の子は練の子じゃないよ」
後ろから声がして成海以外の3人が振り向く。
「翔太…」
「ごめん、練」
成海の方を一斉に見る。
「元カレに会ったの。仕事でヘマして落ち込んでた時に励まされた。その時わたし柄にもなく酔って、そのままホテル行って…」
練の目は見開かれていた。
驚きの目。怒りの目。いや違う。悲しみだ。
「産んでいいか聞いた。堕ろせって言われた。でもあの時、やっぱわたしこいつのこと好きだなあって思って。大好きな幸人の子供を殺すことなんてできなかった。だから…」
