九条くんは、王子様



これは…もしや…九条くんに、嫌われたのかなっ!?

同じクラスにいるのに…、周りの目が気になって、直接話しかけることは…出来ないし。


私は、ケータイを握りしめ、ひたすら九条くんからのメールを待つ。


はぁ…ついにお昼になっちゃった…。


ピロリンっ♪

「わっ!」

音を聞いて、すぐにケータイを見る

九条くんからだっ!!

返事は…


「図書室に来て」

たった一言、それだけ

でも、図書室なら、人がいないし…

九条くんと話せる!そう思うと、体が不思議と図書室へと走る。


「はぁ…はぁ…く、九条くん待ったっ?」


私は、全速力で走り、図書室に入った