九条くんは、王子様



隣を見ると理香ちゃんは、なにかを決心したような顔で、私の肩に手を置く。

「由衣…ゴメン、今日は、彼氏との約束があるから一緒には、無理だけど…。応援は、してるからね!」

え…なんの、応援…???


「あ!そうだ!」

理香ちゃんは、何かひらめいたような顔をすると、またニヤニヤした顔に戻る。


「ゆーいっ♪九条くんも、誘っちゃいなよ〜!」

「あ、うん!そうだね!!んー、…でも、クラス内では、なかなか話掛けられないしなぁ」


「じゃあ、メールすればいいじゃない!」


「あっ、その手があった!さすがっ!理香ちゃんっ.。゚+.゚ 」


さっそく、打と!




…………それから、4時間が経過…。




九条くんから、メールが返ってこないーっ!!!