「キャーっ!!九条くんよ!」
学校に着いた瞬間、女子が黄色い歓声で出迎える。
でも、九条くんは、別格らしくて、みんな遠巻きで叫んでいるだけで、朝から挨拶しようとする勇者は、滅多にいないらしい…
恐ろしいよ、こうやって、朝から一緒に登校するなんて、そのうち女子に呼び出しされるかな…。
ブルッ''
…急に寒気がっ
「お〜はよ〜由衣」
「あ、理香ちゃんおはようっ!」
教室に入ってから、ずっとニヤニヤして、こっちを見てくる理香ちゃん…。
絶対に、なにか勘違いしてる!
「ゆーいっ♪いつのまに、九条くんと付き合ったのよ!朝から一緒に登校なんてお熱いわね~」
「ええっ!!違うよっ!たまたま、会ったから一緒に登校しただけだよ!」

