九条くんは、王子様



「相笠さん、かわいい」

「えっ…」

「その髪型似合ってる」

「あ、ああありがと…う」

朝から頑張って良かった…!!!
心の中でガッツポーズ!!


完全に舞い上がってる私に、九条くんは微笑む


「さ、行こっか」

そう言って九条くんは、わたしの手を掴んだ


九条くんが歩くと、周りのみんなが注目する

やっぱり、九条くんってかっこいいんだな〜


「どうしたの?俺の顔に何かついてる?」


「い、いや、その…九条くんって本当にカッコイイなーって」


「そうかな?相笠さんに言われると嬉しい」

「えっ…うん」

そう言い残して微笑む九条くんは、なんだかいつもと違って、私の心臓が飛び出しそうになる

こ、これが、俗に言うキュン死ってやつかな…?

ニヤニヤしたまま九条くんの手を握り返す私は、周りから見たら変態なんだろうなぁ…