九条くんは、王子様





ークリスマスイブ当日ー





とうとうお別れの日になってしまった

わたしは、とびきりのオシャレをして待ち合わせした場所にいる


また、早く来すぎちゃったなぁ…

水族館の出来事を思い出すと、もう一生九条くんと行けない予感がして寂しくなる



俯いていると、ふわっと香る良い匂いに、きゅんとなった



九条くん、だ…



そのまま何も言わずにギュっと抱き寄せる九条くん