教室に着くと、先に帰っていた、カオルちゃんが、九条くんに手作りお菓子のプレゼントをしていた


「葵~!これ、マカロン!作ってきたの!食べて!」


「うん、……美味しいよ」



あ…九条くんが、笑った


なんだか、九条くんが笑顔なのは、嬉しいはずなのに、心がズキズキする


きっと、私は、九条くんの、笑顔を独占したかったんだ

私に、そんな権利なんてないのに…


ボーッと

2人を見ていると、九条くんとカオルちゃんの間には、私には、分からない、なにか強い絆がある気がしてきた


なんだろう…この気持ち