あるところに、仲の良い姉妹が居た。


姉はいつも椿緑香の香りを漂わせて、周りの女を嫉妬させるくらいにまで色んな男を魅了させた。


妹は姉に似ておらず、顔も美しくなかった為、あまり周りから愛されなかった。


だが、姉だけはいつも妹の隣に居てやり、喜びも悲しみも2人で分かち合っていた。


そんな2人はすっかり大人になり、やがて離れ離れになった。


それが2人にとっての悲劇が始まったのである。