これで、本当に最後なんだ。 センパイたちのキレイな合唱が聞けるの……。 そう思うと、感謝の歌が一生終わらなければいいのにと願ってしまう。 けれど、そんなこと出来るわけがない。 そして、とうとうセンパイたちのキレイな合唱が終わってしまった。 そしてー…… 「卒業生、退場」 センパイたちが拍手に包まれながら出て行く。 来年の私は、どんな顔で体育館から出て行くのだろう。 14の春。 まだ、15の春は、想像つかない。