《ガラガラ》




その時、勢い良く教室のドアが開いて、元気な声が響いた。



「七瀬先輩いますか〜?」



…誰。

七瀬ってあたしのことだよね…?


いやいや、わかんないよ。

だって、あんなイケメン、知らないし。


それに、1年と面識ないしね!!




「あ、いた!」




その男の子は、こっちにどんどん歩いてくる。

まさかね…。



「先輩、俺と来てくださいっす!」 



ニコッと笑って、あたしの前に立つ男の子は、見たことがある気がした。

あたしは、しょうがなくその男の子についていった。


果歩は、目を輝かせてたな〜。

イケメンセンサーが反応してたよ…。