校庭の隅にあるもみの木の下で、真生はまるで倒れ込むかのように腰を下ろした。 ―――ここまで来れば大丈夫・・・。 そう思いこみながら、真生は瞳を閉じ深呼吸をした。深く、深く息をすると、不思議と恐怖心が消えていくのがわかった。いつの間にか、真生は眠ってしまっていた。