赤い鼻のピエロ

「ぱぱぁ、ままぁ」
僕はステージの上から泣いている君を見つけた。パパもママも知らない涙に僕は気づいた。
だから僕は君が泣き止むように
一生懸命頑張った。
わざとこけたり、ボールから落ちたりても君は泣き止まなかった。だから僕は君が泣き止むように
「大丈夫 大丈夫」
と言った。昔ママがしてくれたように背中をなでながら。でも君は
「ぱぱぁ、ままぁ」
とどうしても泣き止まなかった。
君の涙を
拭ってあげたかったのに
止めてあげたかったのに
僕の声は 手は
まだ幼い君には届かなかったーー