気が付いた時には、窓の外がうっすらと明るくなってきてからだった。
この部屋の隠れたまま眠ってしまったらしい。
目を擦ってみると、自分の体に毛布が掛けられていることに気付き、全身で驚いてしまった。
持っていたはずの日記帳はどこにもなくて、本棚を見ても見つからなかった。
冬真さんが持って行ったのだろう。
勝手にこの部屋に入り、勝手に冬真さんの最愛の人の日記帳を読んだ私を冬真さんはどう思ったのだろうか。
どんな顔をして、彼と顔を合わせればいいのか。
私は音を立てないように毛布をたたみ、ソファーの上に置いた。
足音やドアの音に細心の注意を払いながら部屋を出て、マユが眠っている自分の寝室へ戻った。
マユを起こさないようにベッドに入り込むと、マユは私に抱きつくように体を寄せてきた。
温かいマユの体温を感じて、何故か目頭が熱くなってしまった。
私はマユを抱きしめながら、眠ることなく冬真さんが起きてくるのを待った。

