休みなら、休みなら…
また寝たい、眠りたい


ノソノソとまたベットへと潜り込む
一人で丸くなっていると
胡座をかいていた社長も
横になり、私を抱きしめる



『…今日は無理ですから』


そう言うと、社長は笑いながら
わかってるよ、と頭にキスをする

このまま眠りにつける…と思い
寝付く位置を探し始めた


そして、違和感を覚えた
なんだろ?引っかかるな、
何が引っかかるかわからない
手探りで引っかかりを探る


あれ?なにこ…れ、
何かが…


眠かった目が覚醒し、
その違和感を目にする



『これ…』


「ああ、すっかり渡すタイミングをのがしていたから、寝ている間に嵌めてみた」



その違和感は
私がマンションを出る前に
社長と一緒に買った婚約指輪
パーティーの後、外した指輪は
クローゼットに閉まっておいたのだ