「こもりー、今何時?」
ようやく身体を起こした社長
社長も寝不足なようで
目をこすりながらあくびをしている
…うっ、可愛い
はっ!
そんなことよりも!
『10時です!10時っ!』
そう、大遅刻だ
しかも社長と一緒っていうのは
かなりマズイ
公私混同は他の社員に示しがつかない
仲直りの後、やりすぎて
寝坊しました…なんて恥ずかし過ぎる
「こもりー」
慌てている私に
いつものように話しかける社長
『早くしてください!朝ごはんは無しです!私、あっちで準備しますので…』
服を持ち、立ち上がると
社長はベットの上であぐらをかき
顎肘をついて私を見ていた
へ?いや、急がないと…と言おうとしたら
「今日は二人で休むって優に伝えてある」
……へ?
休みなの?
あれだけ慌てていた私は
なんだか気が抜けて、その場に座り込んだ

