Savior-社長は救世主-ⅱ



「こもりー、今何時?」


ようやく身体を起こした社長
社長も寝不足なようで
目をこすりながらあくびをしている



…うっ、可愛い


はっ!
そんなことよりも!



『10時です!10時っ!』


そう、大遅刻だ
しかも社長と一緒っていうのは
かなりマズイ
公私混同は他の社員に示しがつかない

仲直りの後、やりすぎて
寝坊しました…なんて恥ずかし過ぎる



「こもりー」



慌てている私に
いつものように話しかける社長



『早くしてください!朝ごはんは無しです!私、あっちで準備しますので…』


服を持ち、立ち上がると
社長はベットの上であぐらをかき
顎肘をついて私を見ていた


へ?いや、急がないと…と言おうとしたら



「今日は二人で休むって優に伝えてある」


……へ?
休みなの?
あれだけ慌てていた私は
なんだか気が抜けて、その場に座り込んだ