Savior-社長は救世主-ⅱ



その後は散々だった…
洗濯機を回し、部屋を片付け
食べた後の容器の異臭やカビ…
そして何よりも凄かったのは冷蔵庫

私もすっかり忘れていたのも悪いが
食材は腐っていて異臭
マスクをしてゴム手袋をして
大掃除かってくらい掃除をした

結局、それだけでかなりの時間がかかり
食事を作る気力もなく
ピザをデリバリーすることになった


「喰っちまおうぜ」


テーブルの上に広げられた
ピザやポテトにサラダ


そして何故か嬉しそうな社長
ぐったりしている私の隣に座り
私を起こしてくれる


疲れすぎて正直食欲が湧かない



「食べよう」


笑顔の社長が取り分けをしてくれた
誰のせいだよっと言いたくなるが
社長ばかりが悪いわけじゃ無い


いただきます、とピザを口にした
時刻は既に12時を指していた
こんな真夜中にピザなんて…
けど、社長の笑顔を見たら断るなんて出来なかった