また社長の車に乗る
けど今はさっきと違い
自分から乗り込んだ
久しぶりに帰るマンション
…あれ?何か忘れてい…
『あーっ!!』
突然の発狂に社長の身体は飛び跳ねた
何だ、何だと
社長は急いで路肩に車を停めてくれた
『社長っ!ダメです!戻ってください!私の荷物が、荷物を取りに行かなきゃ』
このまま帰っても私の衣服は一つも無い
私の荷物は斗真さんの家にある
「荷物?ああ、これか?」
そう言って後部座席に指を指した
へ?と視線を向ければ
私のキャリーケースと紙袋が一つ
良かった、と思ったのと同時に
なぜある!?と驚いた
「まず帰ってからだ」
社長は運転を開始し家路に急いだ
なぜ私が斗真さんのとこにいたのが
わかったんだろう…
って事は、その痣は斗真さんが?
まさか、と思いたい…

