Savior-社長は救世主-ⅱ



また社長の車に乗る
けど今はさっきと違い
自分から乗り込んだ


久しぶりに帰るマンション
…あれ?何か忘れてい…


『あーっ!!』


突然の発狂に社長の身体は飛び跳ねた


何だ、何だと
社長は急いで路肩に車を停めてくれた


『社長っ!ダメです!戻ってください!私の荷物が、荷物を取りに行かなきゃ』


このまま帰っても私の衣服は一つも無い
私の荷物は斗真さんの家にある



「荷物?ああ、これか?」


そう言って後部座席に指を指した
へ?と視線を向ければ
私のキャリーケースと紙袋が一つ


良かった、と思ったのと同時に
なぜある!?と驚いた



「まず帰ってからだ」


社長は運転を開始し家路に急いだ
なぜ私が斗真さんのとこにいたのが
わかったんだろう…
って事は、その痣は斗真さんが?
まさか、と思いたい…