…わたし、もしかして
話す相手を間違えたかもしれない



『あ、でも、優さんにご迷惑がかかる…』


優さんにまで迷惑はかけられないと
断ろうとしたら、また「澪」と…


あー、やはり
相談する相手を間違えた


その後、優さんが帰宅し
私がいる事に驚きつつも
今日の私を見ていた優さんは
なんとなくわかっていたらしく
何かを聞いてくることはなかった




「澪は当分預かります」
「自分の胸に手を当てて考えなさい」
「仕事はきちんと行かせます」
「私の前で澪に謝るまで、帰しません」

「澪は私の妹ですからっ!」


冷静に淡々と話す藍さんが怖い
さすがに優さんも苦笑い


社長からの電話を
藍さんが取ってしまった
私の声すら聞かすことはできない、と
すごい徹底ぶりだ


明日も仕事ですが…
私はどの面下げて仕事をすれと?