Savior-社長は救世主-ⅱ



『私は絢斗の妻だよ?絢斗の一番の理解者でいたい。絢斗が安心して帰ってくる場所に…私はいたいの』


そう言うと、絢斗は私を抱きしめた



ごめん、と絢斗の声が聞こえた
結婚してわかったことだが
絢斗は意外と…弱い

でもそれは私の前だけ
それがどれだけ嬉しい事か…


『絢斗、仕事…辞めてもいい?』


「ああ、辞めろ。今すぐ」



ふふふ、やっぱり…
そう言うと思った


『次の検診…一緒に行く?』


「当たり前だ、絶対に行く」



抱きしめられていた腕が緩み
絢斗の身体が離された
絢斗の目は私の目を捉えて離さない


「澪、ありがとう」


お礼?キョトンとしていると
絢斗の顔がゆっくり近づいた


チュッと珍しく音を立てた
これまた恥ずかしい


「俺の奥さんになってなくれて、ありがとう。俺は幸せものだ」


そう言って、次は音を立てず
静かに優しくキスをくれた




【完】