Savior-社長は救世主-ⅱ



絢斗を追いかけると
絢斗は寝室にいて、着替えていた


『言わなかったのは、ごめん。忙しいの、わかってたから…なかなか言えなかったの。だけど、気がついてたなら言ってくれても良かったのに、』


そう言って、絢斗の上着に手をかけると
私の手から奪い取るように上着を取る


「…で?別れるんだろ?澪が望むなら俺はいいよ。……俺は澪が幸せなら…」



…え?なに?何を言っているの?
わけがわからない
絢斗と別れる?



『ちょっと、待って?、なにそれ?絢斗は私と別れたいの!?』


何故そうなるのかが、わからない
私の言葉に絢斗は驚いた顔をしている


「何って…、辞めるんだろ、仕事」


『辞めたい、です』


「辞めて、他の会社…行くんだろ?新しい男の…会社に」


……は、い?