そして、日曜日
昨日、遅くまで書斎にこもり
仕事をしていた絢斗はまだ寝ている
引っ越してきてから1年
絢斗が建ててくれた新築の我が家
窓を開ければ気持ちいいそよ風だ
公園からは子供の声が聞こえるが
ハッキリ聞こえるわけではなく
小鳥のさえずりにも聞こえる
今日こそ、言わないと…
そう思いながら、寝ているだろう絢斗のもとへ向かった
2階の寝室へ向かうと
やはり絢斗は眠っている
ベットに手を掛け
絢斗の頬に手を当てた
『絢斗、起きて』
んー、と絢斗は眉間に皺を寄せる
絢斗、ともう一度呼ぶと
薄っすら目を開け、私を見た
「…澪…おはよ、」
掠れた声で私の首に腕を回す
グイッと引っ張られ
ベットへと引きずり込まれた

