忙しくなると絢斗は先に行く
私は一人で電車に乗っていくと言ったが
絢斗に却下され、優さんが迎えに来る
『優さん、ごめんなさい』
今朝の出来事を伝えると
優さんも苦笑いしている
「澪ちゃん、ここはさ、覚悟決めて会社でも酔っ払っててもいいから、伝えたら?俺は澪ちゃんが心配だ」
本当にありがたい
優さんには感謝しきれないくらいだ
こうして、送り迎えもしてもらっている
「藍にも…言っていないんでしょ?」
『…はい、絢斗に伝えてからって思っていて。なのでもう少し待っててください』
「ああ、大丈夫。藍もまた本屋に復帰してるから忙しく毎日走り回ってる」
もう2歳になるんだ…
月日は早いなっとつくづく思う
藍さんともなかなか会えていないが
今は…会えない、まだだ。

