Savior-社長は救世主-ⅱ



忙しくなると絢斗は先に行く
私は一人で電車に乗っていくと言ったが
絢斗に却下され、優さんが迎えに来る



『優さん、ごめんなさい』



今朝の出来事を伝えると
優さんも苦笑いしている


「澪ちゃん、ここはさ、覚悟決めて会社でも酔っ払っててもいいから、伝えたら?俺は澪ちゃんが心配だ」


本当にありがたい
優さんには感謝しきれないくらいだ
こうして、送り迎えもしてもらっている


「藍にも…言っていないんでしょ?」


『…はい、絢斗に伝えてからって思っていて。なのでもう少し待っててください』



「ああ、大丈夫。藍もまた本屋に復帰してるから忙しく毎日走り回ってる」



もう2歳になるんだ…
月日は早いなっとつくづく思う
藍さんともなかなか会えていないが
今は…会えない、まだだ。