……、ごめん、とこころで謝り
絢斗に布団を掛けた
『おやすみ』
そう言い、寝室から出ようとした
「…み…お、」
ドアを閉めようとした時
か細い声が聞こえた
聞こえてしまった以上、無視は出来ない
また絢斗の寝ているベットへと近づく
絢斗は身体を寝かせたまま
薄っすら目を開けている
『起こしちゃった?』
「…起きてたの、知っていただろ?」
なんとも弱々しい声
あー、私しか知らない絢斗
『だって、またキス…してきたでしょ?』
私の問いにだんまり…
また私が怒ると思ったのだろう
『ちゃんと、紹介してね…柳原さん』
絢斗は驚いた顔をした
何故、知ってるって顔
『キス…されたら、私が上塗りする。だから柳原さんに私がされたら、絢斗が私にキス…してね』
暗闇でよかった
今の私…かなり顔が赤い

