「澪…たのむから…話きいて」
かれこれ1時間が経とうとしている
この1時間、私はゲストルームに篭りっぱなし
絢斗はドアの向こうで訴えかけている
…あ、一度だけ
トイレに吐きに行っていた
お酒を飲んで、私を追いかけて走ったから具合が悪くなったのだろう
気になって、ドアの隙間から見たら
口をゆすいでる絢斗と目があい
急いでまた鍵をかけた
正直、お腹が減った
走ったから汗もかいた
シャワーくらいは浴びたいものだ
けどドアの前には
絢斗がずっと訴えかけている
……邪魔だ
邪魔だ、邪魔だ、邪魔だっ!!
なんか、ムカついてきた
私はスマホを取り出し
あるところへ電話をした
そして30分後、
インターホンが鳴った
誰だよ、こんな時間にと
イラついた様子の絢斗
絢斗が玄関へ向かったのを確認し
またドアを開けて様子を伺う

