「会えなかったらそれで諦める。それだけだよ。」 「えー、それでいいのかよー。」 いいんだよ、と返事すれば 望月はしかめっ面をして納得がいかないようだった。 会えなかったらそれまで。 そうすれば潔い。 卒業式で思い出と七瀬先輩への思いを 高校においていけばいい。 そう思いながら七瀬先輩と会えた日の事を想像する。 俺の気持ちを聞いたら、先輩はどんな顔をするんだろう。 怒る?泣く?喜ぶ?…いやそれはないか。 -----先輩と会えない事を覚悟した、夏休み前。