悪魔のメイド……になりました。

ゼロも目を見開き、鞭の先へ目をやる。





鞭の紐はあたしの手の中





「…貴様、制裁を防いだだと…」



ゼロは驚いている。



だろうな。人間(しかも女子)に攻撃を防がれたんだから。



あたしは鞭から手を離す。




「…いやぁー、無茶しすぎたかな?分析はほぼあってたけど、鞭から棘か生えてきたのは計算外。」



離された鞭には棘が生えており、真っ赤に染まっていた。



一方の私の手も、真っ赤に染まり、鮮血が滴り落ちている。



「女、何者だ。」


八神が口を開いた。


八神の目は確かにあたしを睨んでいる。




「何者って…普通のJKだし。武道とか得意なJKだし。」



「じぇー、けー?」


ゼロと八神が首をかしげる。




「JK、女子高生!そんなのもわからないの?悪魔って流行乗り遅れてるよ。古いよ。」



JK分からないとか、どこのおっさんだよ。


て言うか、今の時代、おっさんでもJKわかるぞ。




「…ゼロ、こいつの制裁は俺にさせろ。イラついてきた。」


「…私もです。ならば一緒に致しましょう。」





わーお。一致団結?