中学卒業後の春休み、貴方ならどのように過ごすだろうか?
僕は思う。
受験が終わったのに勉強するやつ、高校デビューをしようと奇抜なファッションにしようとする輩、受験に失敗して前向きに就活を始めるやつ、グレる奴。
いろんな人がいると俺は思う。
しかし、そういう奴は貴重な時間を無駄にしていると思う。
だから、結論を言おう。
「僕はあえて何もしない。
どうせ、予想のつく生活を送るのだから、2週間後に期待をする必要は全くない。
皆無だ。」
その時、数少ない友人いや、腐れ縁とでも言うのかそんな奴から電話がかかってきた。
『やぁ、和弘元気かい?
元気じゃないよねぇ君は』
と僕の友人Aいや、三樹 悟から発せられた今日、最初の言葉だった。
「なんだよ、早く用件を言え、5・4・3・2・・」
カウントダウンを始めると悟は慌てたようにこう続けた
『まぁ、そんなに焦るなよ和弘
まぁ、いいさ 今からちょっと出てきてくれるかい?
ああ、でも君は春休みは引きこもりをするんだっけ?
はは、笑えるねぇ』
そんなことを淡々と悟は喋る。
「外に出ないだけで引きこもりじゃねぁよ。」
『そうかい、そうかい
じゃあ、俺の家の近くのコンビニで待ち合わせな』
「はっ?いや、待てよ。
僕は出ないよ。」
と反論するとこう返ってきた。
『えっと、なになに?
君、昨日はジャンプを買いに外出?
情報提供者、秋波 榛名』
と情報源を突きつけられた。
秋波 榛名は人をストーキングする事を趣味にしている変わり者だ。
「OK、5分以内に行く、待ってろ。」
『おお、流石和弘』
そして、僕は渋々外へ出た。