ホームに行くといつもの会話が始まる。
「もうすぐ期末テストだろ?もーやだなぁ。」
勝希が言い始める。
期末テストは教科が多いから、本当にやだ。
「てか、お前らの学校、レベル高ぇよな。」
「本当だよ。中学とは比べものにならない。」
涼華も今までどうり。
なんか、安心する。それに、かわいい。
やばっ、俺ってこんな奴だったっけ?
涼華好きになってから、自分を見失うことが多い。
「勝希は、どれぐらい?」
俺が聞くと軽く答えてくれた。
「180人中46位。」
「え?割りと良い。」
涼華がいった。
「割とってなんだよ?」
普通校と商業高校はテストの内容が違う。
それに、レベルの高い奴の集まりが普通校。
つまり、普通校で上位をとるのは容易ではない。
でも、俺はとってみせる!
テストのことを話しているうちに最寄り駅に着いた。
「じゃあね!」
「じゃあな。」
「あした。」
改札を抜けて1言言って帰る。
あぁ、今日は色々ありすぎ。
なんでだろう。
なんか、3人の『絆』が深まった気がする。
でも、すぐ壊れちまうのかしんねぇな。
全ては涼華の選択に懸かってる。
神様、お願いだから『涼華が俺のことを好きになりますように』