「お!!宮原ちゃん!どこ行ってたんだよ~!三人ともいなくなるからびっくりしたんだぜ?もう、バスにのって帰るらしいから荷物まとめてきな!
明日、話なら聞く。」


最後にボソッと呟いた一言。小川くんもわかってたんだ。

あたしたち三人に何があったか。そりゃあ、気づくよね。


「うん。ありがと!!荷物まとめてくるね~!」


試合にかって嬉しいはずなのにどうしてこんなにも作り笑いをしなくてはならないの?


無理矢理笑うのは、疲れるんだな。


「……あ、菜乃花!」

あたしの大好きで今は聞きたくない声。


「……っ!」


だめだ。目をそらしてしまう。


どうしよう。