月浦くんに、抱き締められてる!?


「ど、どうしたの?」

平然を装うのが精一杯だった。


「……俺さ前まで恋とか興味なかった。でも、野球部にはいってきた宮原さんの表情見たときにさ一目惚れしたんだよ。
宮原さんって表情をめっちゃコロコロ変えるんだな。そう言うとこ、好きなんだよ。俺の方見て。」


いつもとはまた違う真剣な表情に揺れるあたしの心。


月浦くんはこんなにも真剣にあたしのことを想ってくれてたんだ……。



でも、あたしは雅がまだ好き。


諦めることなんてできないよ。


「ありがとう。嬉しいけどあたしは、月浦くんを好きになれないよ……。」


ごめんね。