今は普通の平日の放課後。

来週に控えてる大会に向けてみんなが頑張って練習をしている。
いつもは、あまり用事でこれない星場先生もやっぱり大会となると来てくれてみんなも、生き生きしながら練習に取り組んでいる。


あれから、沙織は光くんのことにはなにも触れず笑顔を絶やさないで毎日を過ごしている。


辛いよね……。わかる。


あたしも、叶わない恋をしてるから。


この頃、気づいたのは雅の好きな人はここにいないってこと。

まぁ、あたしの直感だから当たらないと思うけど、多分ここにはいない。


「宮原ちゃん!今日も相談のって!」


外も暗くなってきて片付けを始めたとき小川くんに声をかけられた。


「うん。あたしも、のってほしいんだー!」


今では小川くんとはお互い恋愛相談をする仲にまでいった。


そして、この頃、沙織と小川くんはいい雰囲気に包まれている。