夏の青い恋

「じゃあ、俺のスーパーボイスをみんなに聞かせてやるよ!」


部屋に入って五秒もたたずに十八番であろう曲を入れたのは、もちろん小川くん。

あたしと、桐山くんは目を合わせて、笑った


「いくぜーーー!
見上げた~……」


始まっていく曲に耳を傾けたとき、ピッと言う音と共に小川くんのアカペラが始まった。


……ん?んんん??



「おい!向田!てめえなにしてくれてんだよ!俺の十八番!」


「いや、すっごく汚い声が聞こえたから思わず演奏停止を押しちゃった。ごめんね?十八番だったんだ!」


ニヤッと怖い笑みを浮かべる沙織に恐怖を覚える。


……こわ。


「ふざけんな!てめぇ!!彼氏いるからって調子乗んなよ?」


「乗ってないから!馬鹿馬鹿しい。」


……なにこの喧嘩。


凄い下らないんだけど。