夏の青い恋

「次は3年生の全員リレーです!」


あたしたちの高校生活最後の体育祭で最も盛り上がる競技。


このために、何度もバトンパスを練習して……何度も何度も順番を変えて……。



あたしたちの成果はここに現れる。


「位置について……よーいドン!!」

1走者が走り出す。

声援が沢山送り出される……

あたしも、負けずに応援する


本番のために努力した。


たった、1日……たった5分のための努力。

でも、「たった」では済まされない。


やるのは、一瞬……思い出は一生

思い出したときに……楽しい方がいいでしょ?


「……頑張れーーー!!!」


大好きなクラスのために走る。


「宮原さん!繋げ!」


月浦くんから渡されたバトンを練習通り上手くつかんで走り出す。



さっきみたいな後悔はしない。あたしの先に待っているのは桐山くん。


繋げ、繋ぐんだ。


「桐山くん!!つなげー!」


あたしは、ちゃんと桐山くんの手のなかにバトンをいれる。



それと同時に桐山くんはスピードをあげる。