夏の青い恋

花火が始まるまであと三十分か……。
なにしようかな。


「俺、花火が見えるいい場所しってんだけど。いく?」


「あ、うん!いこ!」


あたしが歩き出すと雅は、あたしの手を掴んだ。

え?
「足、痛そうだから。ゆっくりでいいよ。歩こう。
絆創膏ならあるけどいる?」

「え、悪いよ!」
「遠慮すんなって。かわいいの見せてもらったお礼って言ったらあれだけど……とりあえずさほら。」

熊のがらをした絆創膏を渡された。
ふふっ……!

こんなのなんで雅が持ってるんだろう

おかしくて思わず笑ってしまう。




歩くこと15分。

誰もいない静かなところについた。

いるのは、あたしと雅だけだ。
言うなら、この場所かな……。