夏の青い恋

方向音痴って一番辛いよね。なんて思いながら今来た道を戻った。


『野球部部室!!』

と貼られた紙をあたしは見つけた。


ここだ。緊張するなぁ。どうすればいいのかな……。


「あれ?宮原ちゃん?なんで、ここにいんのー?」


部室の前でうろちょろしてると後ろから聞こえた声に反応する。


パッとその人の方を向くと……やっぱり、小川くんだ。



あたしのことを『宮原ちゃん』なんて呼ぶ人はクラスで一人、いや世界で一人しかいない。

小川くんはかなりのイケメンで女遊びが激しいとか……


それなのに、なんで野球部なんだろ……。


凄く、不思議だな。


「宮原ちゃーん!どうしたー?」


「へっ!?あ、いや、その……あたし、今日から野球部のマネージャーで!それで、どうすればいいかなぁって思って!」


男子と話すのはかなり、久しぶり。