「急に読んだりして悪いな。もう、大丈夫だ。戻って平気だぞ。」


まだ、何枚も紙があるのに先生は気遣ってくれた。


「ありがとうございます。あたし、最後まで野球部も恋も頑張ります。」


なんで、先生に宣言したのかわからないけど……誰かに頑張るってことを伝えたかった。


「おう、頑張れ。」


笑顔の先生を見たとき奥さんは幸せなんだろうなって思った。


あたしも、そんな風になりたい。支えたい。


でも、支えるだけじゃなくて近づきたい。
気づいたら考えてるのは雅のこと。


野球部のこと。

いつの間にかあたしの大事なものになってる。

いまは、隣にいれなくてもいつか君のとなりにいたい。