「何やってんだか……。本当に、何がしたいのかな……。」


水から顔を出して一人で呟いてみる。
返ってこない質問をしては惨めになって涙が出てくる。


青になったあたしの想いはもうどうすれば良いんだろう。


もう少し、ここにいたい。
なんでかな。落ち着く。


「菜乃花!何してんの!?」


「……沙織?なんで、ここに?」



「教室行ってもあんたいないからボーッと空眺めて待ってたの。そしたら、あんたに似た人が急にプールに飛び込むから気になって来たの!」


あ、あそこの教室からはプールが見えるもんね。


沙織はあたしにタオルを差し出してきた。


「ほら、ふきなよ。制服も、こんなに濡らして……何があったの?」


「雅、彼女で来たらしいよ?葵さんと付き合うことになったらしいよ。」


もう、なかないって決めたから。