「雅!」
校舎内を隅から隅まで探したって言うのに見つからないのはきっと、野球倉庫にいたから。
「ん?菜乃花、どうした?あ、そう言えば俺からも報告あるんだけど俺からでも良い?」
もし、このとき聞かなければ違っていたかもしれない。
未来が変わっていたのかもしれない。
いや、でももう遅いのかな……。
「なに?」
嫌な予感がするなって思うと大抵が嫌なこと。
「俺、葵と付き合うことになったんだ。
昨日、告白したら祐希のことが気になってたけど支えてくれる俺に惹かれてたって言ってくれて。それで」
顔を赤くして話す君の顔を、あたしは今見たくない。
こういうときって、普通何て言うっけ?
「そうなんだ。良かったね。あ、あれ?あたし何言おうとしてたか忘れちゃった!ごめん!」
心に思ってないことばっかり言って自分を傷つけてる。
校舎内を隅から隅まで探したって言うのに見つからないのはきっと、野球倉庫にいたから。
「ん?菜乃花、どうした?あ、そう言えば俺からも報告あるんだけど俺からでも良い?」
もし、このとき聞かなければ違っていたかもしれない。
未来が変わっていたのかもしれない。
いや、でももう遅いのかな……。
「なに?」
嫌な予感がするなって思うと大抵が嫌なこと。
「俺、葵と付き合うことになったんだ。
昨日、告白したら祐希のことが気になってたけど支えてくれる俺に惹かれてたって言ってくれて。それで」
顔を赤くして話す君の顔を、あたしは今見たくない。
こういうときって、普通何て言うっけ?
「そうなんだ。良かったね。あ、あれ?あたし何言おうとしてたか忘れちゃった!ごめん!」
心に思ってないことばっかり言って自分を傷つけてる。