夏の青い恋

「なにか、いった?聞こえなかったんだけど。」


冷たく言い放つあたしに負けないくらい冷たい声で
「別になんもねぇよ。」
と言った。


でも、確かに、聞こえた。

『俺だって悩んでるんだよ』って言葉。

何に悩むわけ!?わけがわからない。

「……また、明日ね。」


こんな言葉光以外に使うつもりなんてなかったけど

つい、いつもの挨拶のくせが出た。


「あぁ。なんか、わりぃな。」


桐山くんはいい人なのに。
それは、わかってるのに。
どうして邪魔しちゃうのかな。