あたしは、部活を休んで急いで病院に向かう。

例え、光に嫌がられてもそんなの知ったこっちゃない!
あたしにできることは全てやるって決めた。

「そういえば光くんあと1週間しか持たないらしいわね。
今も、もう起き上がれるような状況じゃなくて食事も全て点滴らしいわ。」

「えぇ!?やっぱり、脳に腫瘍があったから転移するのが全て速いのね……」



……え?光が1週間しかもたない?

嘘だ!昨日の光は少しだけだけど元気だったのに……なんで!!


涙がまた出そうになる。
死なないで……!

そう願うことしかできない無力なあたしに嫌気がさす。



「光……」


病室のドアを開くと光は酸素マスクをつけてベッドで寝ていた。