うちにも使わせてって駄目もとで頼んやら駄目やった。
「おい、夕実?」
ほんで、試験までぇの地獄のよーな…否、地獄の日々。
思い出すだけぇでぇ悪寒が‥‥
「おい、着いたぞ」
毎日毎日ほっぺたがコケるまで勉強づけ。ほんで鬼のよーな顔した冬也……
そらそら悪魔のよー‥‥いや、ほんなら悪魔に失れ──
ドゴォッ
「ぶへっ?!」
ズサァァアッ
「い…いったぁぁあーーーーーーーーーーー!!」
一瞬の出来事。
飛び蹴りくらった。
「ちびっとアンタ!なんじゃすんねん(泣)!!!」
「俺を無視するオマエが悪い」
「だからって飛び蹴りすることないや─」
ガラッ
「二人とも、いい加減教室に入りなさい(怒)」
え。
